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世界一周せきらら!?日記〜本編〜

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文化三角地帯パート3

ダンブッラロック

この岩山に石窟寺院がある

ポロンナルワからバスで2時間ほどの町、ダンブッラへ。 ここは世遺産に登録されているスリランカ最大の石窟寺院がある。
そしてこの町からバスで1時間ほどの所にシギリアという町があってそこも世界遺産があるんだよね。
アヌラーダプラから始まり、ポロンナルワ、ダンブッラ、シギリアと全てバスで4時間以内の場所に世界遺産が4つ。 さらにここから南へ2時間ほどのところにキャンディというシンハラ王朝最後の古都があるんだけどここも世界遺産。
しめてこの文化三角地帯には5つもの世界遺産があるんだよね。世界遺産ハンターにはたまらない場所だぁ。
昼頃には到着していたので早速観光と行きたいところだけど雨が降ってきた。 本当はシギリアに向う予定だったけど岩山を登らないといけないので明日晴れることを願って変更し石窟寺院へ。
新市街地から南へ2kmほどの所に大きな岩山があってそこに石窟寺院がある。 オーストラリアのエアーズロックみたいにぽつんと突き出てるんだよね。 大きさは全然負けてるけどそれないりに大きい。
期待して行ってみると、実はこの石窟寺院、岩をくり抜いて造ったのではなく岩山山頂付近あった洞窟を利用して造られたみたい。
中国・インドと巨大な石窟しかも岩をくり抜いたり削ったりして出来た石窟を見てきてるので僕にとってはあまり楽しめなかった。 石窟内の壁にたくさんの極彩色の壁画があるんだけど、 これらも時代とともに描き直されたり修復されたりしてるので当時のものはほとんど残ってないらしい。
岩山の大きさに対して石窟寺院はそれほど大きくないので30分もあれば見てまわれる。 今日はすることがないので宿に帰り休憩。
ちょっと観光疲れが出てきてるのか知らないうちに眠ってしまい起きたのが夜の8時前。 やばい!!スリランカの夜は早いのよねぇ〜。基本田舎町だから。
あわてて近くの食堂に行ったもののお腹もすいてないのでまたお菓子とインスタントラーメンを買ってしまった。 お店の人は「自分で作るのか?」なんて驚いてたけど(笑) 石窟寺院

写真左から、石窟寺院の全景。壁画。第一窟内。


シギリアロック

この岩山の頂上に宮殿が造られていたんだよね

翌日はこの旅メインのシギリアへ。
残念ながら朝から雨。スリランカへ入ってから1週間、いつになったら太陽を見ることが出来るんだろう?
いつか雨が上がることを願って朝からシギリアへ。バスで1時間ほど。
ここはジャングルの中に忽然とほぼ垂直に切り立った岩山があって、5世紀の後半、この岩山の頂上に宮殿を建てた王がいてたんだよね。
写真でみると分かると思うんだけどこの岩の上にだよ。 なので狂気の王と言われてるらしい。
ことの経緯(いきさつ)は、アヌラーダプラを統治していた時の王ダートゥセーナ王に長男のカーシャパと腹違いの弟モッガラーナという2人の子供がいた。
カーシャパの母は平民の血筋でモッガラーナの母は王族の血筋。 なので弟に王位継承権を奪われるの恐れたカーシャパは父である王監禁し強引に王位を継承しその後殺害させた。
しかし、弟モッガラーナの復讐を恐れたためか、父を殺した後悔と苦しみのためなのか神がかりになったように岩山に宮殿を造ったとか。
7年という歳月をかけ造った宮殿も11年後、復讐にやって来た弟モッガラーナの軍に破れカーシャパは自ら喉を切って自害したらしい。 結局王都として使われたのはたった11年だけだったんだよね。
雨は一向に止む気配がないのでこの岩山に登って行こう。
多少ロッククライミング的なものを創造してたけど階段が整備されていて登りやすかった。
そして驚きなのが岩の中腹あたりにとんでもない壁画が残ってるんだよね。 そこには鮮やかな色彩で描かれた美女達がとても鮮明に残っている。
なんとこの壁画5世紀の作品らしい!!
本当、写真で見えるとおりの鮮やかさ。乳もでかい!!今のスリランカレディとはちょっと違うかな(笑) フレスコ画

シギリアレディのフレスコ画。本当に色鮮やかでしょ。当初は500人ほど描かれていたんだって。


さらに登っていくとちょっとした広場に出てくるんだけど、そこに宮殿の入り口がある。
当時はライオンが口をあけて座った形だったんではないかと言われてるんだけど今は前足の一部しか残ってない。
でもカッコいいよね!!ここには是非頭をつけてほしい。
そしていよいよ王宮跡。
残念ながら土台の跡しか残ってないがこの岩山からは360度の展望。 カーシャパはここから町を見下ろし何を思っていたんだろうね。 ライオンの入り口と宮殿跡

写真左から、ライオンの入り口、カッコよくない?宮殿跡。そして岩山の頂上から見下ろした町。




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