世界一周せきらら!?日記〜本編〜
沈没の町、カトマンドゥ
まだ雨季が空けきらぬカトマンドゥ、チベット疲れもあって何もしないまま2日が過ぎた。
晴れならば町をぶらぶらとも考えるが曇天か雨のため食事とその辺の商店を冷やかすぐらしかしていない。
そこで僕の興味の矛先がカジノへ向かった。というのはいい訳だ。
カジノめぐりも僕の観光の1つだ。
マカオでの痛い思い、シンガポールでの落胆は今は昔。
ただチベットツアー明けで懐具合はあまりかんばしくないので軽く覗くつもりで向かった。
あとネパールのカジノは飲み物、食べ物がただらしいので晩飯を食べに行くつもりで・・・。
暇をもてあそんでいた旅友シゲ君の同行もあったし深追いはしないつもり。
向かった先はアンナプルナホテルにあるカジノ。ホテルの従業員いわく、カトマンドゥで1番らしい。
ただ、1歩カジノへ足を踏み入れてびっくりした。
「しょぼい」これがカジノ?どれくらい「しょぼい」かというとゲーセンに毛が生えた程度だ。
お目当てのテーブルゲームは2階にあったので上がってみると、10台ほどしかなかった。
僕の大好きなブラックジャックは1台、しかも満席なので座れない。
カジノのしょぼさにテンションが下がっていた僕は諦めて帰ろうかと思ったけど、運よくブラックジャックのテーブルに空きが出来た。
1ゲーム5米ドルからと比較的手頃な値段で遊べるので40米ドル分をチップに変えてゲームをすることに。
久しぶりなのでちょっと緊張する。
ゲームは順調な滑り出しをきって20米ドルぐらいの勝ちの状態で一進一退が続いた。
そのままチョイ勝ちで止めてもよかったけどディーラーがあまりにもど素人なのでなんとなく勝てる気がして座り続けた。
まぁ基本カード次第なのでディーラーの裁きが上手い下手は関係ないんだけどね。
でもこのディーラー、本当に素人だ。カードを配るのも遅いし勝ち負けの計算が遅い。
恐らく、いや絶対、彼はこの国以外でディーラーとしてはやっていけないだろう。
その後ディーラーが代わりプロ(ちゃんとしたディーラー)がやって来た。
さすがにカード裁きが早くて上手い。チップの受け渡しもスムーズだ。
流れも変わり少し勝ちが遠のいてしまった。
イーブンぐらいで止めておこうかと思ったけど2杯目のビールを頼んでしまったし・・・。
その時幸運の女神がやって来た。
続けざまにスプリットやダブルダウン(専門用語でごめんなさい)をものにし一気に50ドルの勝ちとなった。
今日は同行者のシゲ君もいたのであっさり勝ち逃げさせて頂いた。
こうなるとカジノの下らない料理を食べても仕方がないので2人でステーキ屋へと向かった。
昔からパチンコで買った日は焼肉か寿司。この発想は進化していないようだ。
1人300gのステーキをたいらげ合計約2500円。
普段から食えない値段ではないがパッカーとしてはかなりの贅沢をさせてもらった。
残念ながらカメラを持って出なかったので豪華なステーキ写真が撮れなかった。
ダルバール広場までの道は観光客向けのみやげ物屋やレストランの他、地元民向けの雑貨屋、金物屋、生地屋などが 軒を並べ週末ということもあって人々で活気に満ちていた。 先進国の中国を抜けてきたからか久しぶりにアジア猥雑さみて少しばかり心が昂ぶった。
その反面、ダルバール広場は意外とあっさりとしていてあっけなかった。 その上日本語や英語でやたらと話しかけガイドを申し込む輩が多くウザかった。
ネパールは安らぎの国と言われるが、それは恐らくインドから上がってきた者にとってだろう。 中国でぬるま湯に浸かっていた僕はネパールごときでも多少うざく感じてしまった。 これではこの後のインドが心配だ。
ダルバール広場の南に窓枠の木彫りが見事なクマリの館なるものがある。 ここには女神クマリの化身として崇拝される少女が住んでいる。
クマリは家柄の正しい初潮前の少女から選び出され日々、神としての振る舞いを教え込まれるらしい。 何か特別な力が宿るのどうかはわからないが一度そのお顔を拝んでみたい。
それ相応のお布施をすると2階正面の窓から顔を出してくれるらしいが僕ごときのお布施では無理だろう。 歩き方によると団体さんが来たときに顔を出してくれるらしい。 次の機会にその団体さんがいることを願いたい。
その後、ラフティングなるものも体験した。 カトマンズから次なる地へ移動途中にラフティングポイントがあるので申し込んでおいた。
しかし、当日は生憎の雨。 「まぁどうせ濡れるんだし」と前向きに考えていたら大間違いだった。
思ったほどラフティングがアクティブではなく川下り程度だった。 たまに波がぶつかり波が立っている場所をボートで突っ込むってな感じだった。 その他は川の流れにまかせて進むだけ。
お陰でじっとしてることが多く濡れたTシャツが体温を奪い寒さとの戦いだった。 幸運にもラフティングから上がると天気が回復し寒さから開放され助かった。
そしてランチ後、次なる目的地へとバスで向かった。