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世界一周せきらら!?日記〜本編〜

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チベット到着

我がキャビン担当のユェンユェンちゃん

我がキャビン担当のユェンユェンちゃん

25日の夜9時に成都を出発した列車は44時間かけ27日の夕方5時にラサに到着。 この先この旅でこんなに長時間列車に乗ることは無いのではないかと思う。 なので2日間にわたる列車移動の内容を紹介しようと思う。
このチベット行きの列車は当然中国人旅行者にも人気でまずチケットを取るのが大変である。 どれだけ大変かというとシーズには発売日当日の先頭に並んでいたとしてもほとんど(寝台は)取れないらしい。 なので僕らは成都の宿で手配をお願いして闇ルートで購入してもらった。
当然この長丁場を硬座(座席)では無理があるので硬臥(寝台)をお願いしたんだけど 通常692元(約9688円)のところ1050元(約14700円)とかなりの上乗せ価格で購入させられた。 それでも快適な列車移動のため背に腹は変えられない。 まぁ無事寝台を確保し順調なスタートを切った。
出発当日は宿で食事を済ませていたので10時の消灯までおしゃべりをしながらのんびり終了。 翌日の朝は7時頃起床して宿からのプレゼントで頂いたケーキとコーヒーを。 まだまだ景色は中国の田舎の風景だけど本を読んだりして過していた。
そして昼に買い溜めしていたインスタントの焼きそばとソーセージを食べた。 中国の列車では給湯器が付いていていつでもお湯だけは無料でいただける。 なので多くの乗客がラーメンなど持ち込んで食事をするのが中国スタイル。 もちろん食堂車や車内販売もあるんだけど高いのであまり買わないかな?? 車内風景

車内はこんな感じ。少し狭いけど十分安眠できるベッド。連結部分に灰皿があるので喫煙もOK。 お湯は24時間使用可。洗面所で歯を磨いたり顔を洗ったり。昼間は窓際のテーブルで食事したり本を読んだり。 そしてユェンユェンちゃんが1日2回清掃してくれる。

昼からも当然することが無いので本を読んだり昼寝したりして過した。 夜もインスタントのカレーライス的なものとスナックと粗食続き。 食べ物は粗末だけど流れ行く景色を見ながら優雅に快適な列車旅を楽しんでいた。 ただ夜に少しずつ高山病の気配が出てきてしまった。
実はこの列車、世界一高い所を走る列車としても有名で最高到達点が5000m以上で終着駅のラサ駅が約3600m。 以前麗江から香格裏拉へ向かうとき4000mの峠を越え3200mくらいの地点で3日間ビールも飲んで過していたので多少自信があったんだけど今回は駄目だったみたいだ。 それでも2日目はそれほどひどくなく無事就寝。
ところが27日、目が覚めると頭が痛い。車内冷房が(僕にとっては)少しきつかったので風邪の兆候も・・・。 列車はチベット自治区に入っていて景色はとても素晴らしいだけどその景色を楽しむ気持ちの余裕がだんだん無くなってしまった。 正直我慢との戦いだった。
そして最高到達地点5080m(だったらしい)に!! 車内の電工掲示板に高度が表示され「感動の瞬間!!」のはずだったんだけど全く余裕がなく写真すら撮れなかった。 記念になる1枚だっんだけど残念。
やっとの思いで(電車に乗ってるだけなんだけど)ラサ駅に到着した時には嬉しさからちょっと頭痛も和らいぎ気分も晴れた。 が、そんな思いも束の間、高山で重いバックパックを担いで駅から出るだけでノックアウト寸前。 その後2日間高山病に悩まされ正直ネパールまで飛行機で脱出しようかと思うほどこの旅最低の思い出となってしまった。 車内からの風景

高山病にさえかからなければ車内からこんな風景が楽しめる。高地なのに永遠に広がる大地や琵琶湖の6倍もある湖、 砂漠化?した山、そして雪山は当然のこと氷河まで。かなり堪能出来るよ!!


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