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世界一周せきらら!?日記〜本編〜

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すったもんだ

世界遺産碑
風邪を引いてしまった。 大理ですでに引いていたんだけど動けない程ではないので翌日麗江への移動を決行した。 ビザを早く取得したかったのと楽しみにしていた世界遺産の町へ早く来たかったからだ。 しかし、期待が大きかっただけに多少がっかりした。
某ガイドブックに「テーマパークのよう」と書いてあったが大挙して押しかける中国人間観光客、多くのレストランにお土産屋さん。 中国人にとっても有数の観光地なので仕方がないが京都や奈良などと比べてもその域を超えてる様な気がした。 さすがは大国中国だ。
なによりも一番がっかりだったのが夜の麗江である。 バーではカラフルなイルミネーションやスモークが炊かれガンガンに音楽を流し多くの中国人がディスコさながらに踊っていた。 また民族衣装を身にまとっはいるが伝統舞踊とは違いアップテンポな音楽に合わせ踊っているショーもあった。 しかもその音楽に合わせ客が木の棒みたいなものをテーブルに叩いて拍子をとっていた。とても五月蝿かった。
どの観光地でも西洋人向けのバーではよくある光景だが客は皆中国人。しかも古城内の中心地にそんなバーが沢山あるのだ。 風情ある町並をこれだけ下品に変える中国人のすごさびっくりした。 同じ宿の中国人旅行者いわく「観光客の多くが金持ち」だそうだ。 その金持ち中国人の好みに合わせてこのような夜の演出になったのだろうか。
それでも石畳が敷き詰められた道、瓦屋根に朱色の塗られたも木造家屋はとても風情があり古き良き時代の面影が残っていた。 また、中国にありがちな碁盤の目のような縦横がハッキリした道ではなく迷路のようにいくつも小道があり迷子になる楽しみもあった。 どんどん町歩きをしたかったが風邪を引いていた僕はビザの取得までの期間があるのであまり外へは出ずに宿でゆっくり休養することにした。 麗江古城

麗江古城を少し紹介。次回にもっと写真を載せます。

とりあえずビザ申請だけはやっておかなければならないので公安へ向かった。。 残念ながらガイドブックに載ってる場所から変更したようだ。風邪のなか仕方なく片道3kmほど歩くことになった。
11時半についた僕は門前で3時に出直せと言われた。すでに昼休憩に入っていて時間外らしい。 門番の人は英語が通じないのでなにひとつ質問も出来ない。 仕方がないのでいったん宿に戻って休養し3時に再び公安へ。 そしてビザ申請の窓口へ行くとなんと担当の係官は(多少だけど)日本語が出来た。日本人に優しい町だ。 しかし、住宿登記が出来ていないので申請が出来ないと言われた。 そう言えば風邪を引いていた僕はシングルの部屋をとろうとお馴染みのYHAではなく中国人経営の客桟と言われる安宿に飛び込んでいた。 全く英語が通じない宿だったのでパスポートも見せることもなく1日分の宿泊費を払っただけだった。 当然外国人旅行者はいなかったけど、宿の人は親切で部屋も綺麗なうえTV・湯沸かしポット付きのツインで50元(約700円)だったので悪くないと思っていた。 ところがそれがちょっとした面倒に。
宿の人が英語が出来ないのでビザ担当の係官に宿へ電話して必要事項を伝えてもらった。 宿へ戻った僕は公安から電話があったことを確認してパスポートを渡し僕の情報を記録してもらった。 宿の人が「十点(時)、公安 行」と紙に書いてくれた。 コンピュータで登録すると思っていたが近くの公安(派出所?)に行くみたいだ。これで一安心だと思った。 次の日、午前中(10時)に登記が終わってるはずなので午後から公安へと出かけた。
昨日とは違いちょっといけ好かないおばさん係官だった。 僕はビザを申請したい旨を伝えるとコンピュータを叩いておばさん係官は言った。 「住宿登記がないから無理だ」と。 そんなはずはない、「今朝登記されてるはずだ」と訴えると「無いものは無い」と返ってくる。 仕方がないので宿へ電話してもらうことにしたが電話に出ない。 するといけ好かない係官は「電話に出ないからどうしょうもない、返れ。急がしい。」と。
3度も足を運んでいる僕はその事務的な態度に多少頭にきて係官に食い付いてしまった。最もやってはいけない事だ。 ビザの申請が係官のさじ加減ひとつで決る可能性があるからだ。 しかし、昨日別の係官にお願いしていた事、宿の人が英語が出来ずコミュニケーションが困難な事、3度も足を運んでる事など懇々と述べ 「What should I do?(俺はどうしたらいいんだ]」なんて外国人さながらに両手を天に挙げてうな垂れてみせ、「お願いだから繋がるまで電話してくれ」と頼んだ。 多少可愛そうに思ったのかいけ好かない係官は面倒臭そうに電話をかけてくれた。
何度かの電話でやっとつながりなぜ住宿登記が出来てないのか確認してもらった。 ところが悪いのは僕になっていた。「10時に公安に一緒に行く約束だったのに彼が起きなかった」と言うのだ。 えっ、一緒に???僕は宿の人が登録に行ってくれると思っていたのだが一緒に行く約束をしていたのだ。全く 意思疎通が出来ていなかった。じゃあなぜパスポートを見せたのだ??? 結局次の日にちゃんと一緒に登記に行く事を前提にいけすかない係官は申請を受け付けてくれた。 そして思わず僕は「Thank you so much.I appriciate it.(僕の中で最大限のありがとう)」と言った。 微かだがいけすかない係官は笑みをこぼしてくれた。
この間なんだかんだで(待ち時間含めて)2時間のすったもんだだったのでほっとした。
翌日住宿登記を終えた僕は2営業日後に無事ビザが取れていることを願っている。 ナシ族のおばあちゃん達

ナシ族のおばあちゃん達。この古城を築き挙げた民族です。


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