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世界一周せきらら!?日記〜本編〜

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ラオス最後の秘境

メコン川

スローボートからの景色。母なるメコン川です。

ラオス入りした僕が向かったのはラオス最後の秘境と呼ばれているらしいムアンゴイという村。 ここはカンボジアで会ったヨシ(岡部さん)が教えてくれたオススメの場所であった。
タイとのボーダーフエサイに入った僕は多くのツーリストが利用するであろうスローボートに乗った。 2日間かけてボートでルアンパバーンを目指す人が多いが「2日間連続ボートは退屈だ」という話も聞いていたので 僕はボートの中継地点であるパクベンまでにした。そしてそこからバスでムアンゴイへ向かうことに。
ゆっくりと流れるメコン川に揺られていくボートの旅はとても快適で心を和ませてくれた。 ただ7時間ほどの旅のなかで景色を見る以外にすることがない。 なので他の旅人から聞いたように1日で十分だと思った。
スープヌードル

きしめん風の麺が最高!!量もたっぷり。

ボートの中継地点パクベンは何もない。ゲストハウスとレストランだけだった。食事をして明日に備えて寝るだけだ。
翌日、バスを乗り継いでムアンゴイを目指したかったけれども乗り継ぎ地点のウドムサイからバスが午前中1本しかない。 しかたなくウドムサイで1泊することに。ここも見るべきものは何も無かった。ラオスの移動は正直面倒臭いと思った。 ただここは中国と国境が近いのか中華系の人が多く中華レストランがあった。 そこできしめんに近いスープヌードルを食べたがこれがなかなかの旨さだった。 やっぱり「中華料理は最高だ」と思い早く中国へ行きたくなった。
翌朝またバスに乗りムアンゴイへの起点の町、ノンキャウを目指した。実はムアンゴイへはノンキャウからウー川を船で上るしか交通手段がないのだ。 これが1つの秘境といわれる所以だ。
ところがこのバスの運転手、なかなかの慎重ぶりで安全運転極まりない。 しかも途中の露店ではきゅうりを買ったり魚を買ったりと道草も手伝って2時のムアンゴイ行きの船に間に合わなかった。 またしてもここで1泊か??と思いきや通常20000キープ(約240円)のところ50000キープ(約600円)だせば船を出してもいいと。 平均所得がタイの15分の1(らしい)という貧しい国なのに偉そうな金額だ。 でももうこれ以上足止めを食らいたくなかった僕は船をチャーターして秘境ムアンゴイへ向かった。 やっぱり僕は金持ち日本人なのだ。
ムアンゴイ行きの船

貸切の船でムアンゴイへ。豚や牛が水浴びしてました。1時間ほど川を上がるとムアンゴイへ到着。

船でしか行けないって事もさることながら、この村電気が1日たった3時間しか使えないのだ。僕が行ったときは夜の7時から10時まで。 7時になると勝手に電気がつき10時になると有無をゆわさず消える。家も外も真っ暗だ。後は眠るしかないのである。 手持ちの電子機器もバッテリーがなくなればジ・エンド。パソコン、カメラ、i POD、携帯・・・。
直径200mほどの村なので昼にいたってもすることがない。 地元民と一緒にウー川で川遊びするか、ハンモックに揺られてひたすら本を読むか・・・。 お陰で溜まっていた本を3冊ほど読むことが出来た。
ムアンゴイ行きの船

左の写真はほぼ村の全景。鶏やあひるも放し飼いで子供たちも素朴です。右の写真はケンケンパ??かな

翌日はさらなる山奥にライスフィールドに囲まれた小さな村があると聞き散歩がてらに向かってみた。途中に洞窟もあるらしい。 だがそこにあるのは何の見ごたえの無いちっぽけな洞窟だった。拝観料10000キープ(120円)。 お金を取るのか?と憤りを感じたが「村と学校のため」と書かれていたので納得して払った。 昨晩の雨のせいか村への道のりは困難極まりなかった。ぬかるんだ道に足がとられ時には足首まで浸かったり。 川を渡り道なき道を進み極めつけは田んぼを横切り・・・。 このまま遭難するのではないかと少し心配もしたがなんとか無事村に着いた。散歩のつもりが1時間半かかっていた。
到着するや否やウェルカムな感じでおばあさんの手招きにしたがって食堂??へ。一応この村にもゲストハウスや食堂らしきものがあるのだ。 乾いた喉を冷たい飲み物で潤そうとコーラを頼むとおばあさんは棚から取り出した缶コーラをテーブルに置いた。 「えっ??冷たいのは?または氷は?」と思ったがそんか気の利いたものはなかった。ビールを頼まなくて良かった。
その日はちょうど結婚だか婚約だかのお祝いで村は盛り上がっていた。盛大にラオスの米焼酎「ラオラオ」と食事が村人中に振舞われていた。 お陰で僕もその恩恵に授かることが出来た。 ほとんど英語が通じない村だったが酔っ払い相手にまともな会話の必要もなく焼酎とラオ料理を堪能し一緒に踊ったりして楽しんだ。
いままで幾度となく感じてきたがやっぱり人なんだなぁと思う。その町に住む人、その町で出会った人、その人たちによって旅の良し悪しが変わってくる。 もちろんアンコールのような巨大遺跡をみて感動もしたがその遺跡について語りあう友がいてると感動も楽しさも数倍増する。 これからも色んな出会いがあると思うが少しでもこんなよい出会いに巡りあえることに期待したい。
村での風景

祝いの席は酔っ払いだらけ。ラオ焼酎「ラオラオ」で乾杯。みんなで回し飲みします。


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